ラグビーワールドカップ。日本代表は、宿敵スコットランドを28-21で破り、初の決勝トーナメント進出を決めた。台風19号が発生したおかげで、試合開催が危ぶまれていたが、交通機関の復旧を受けて試合が予定通り行われた。

 キックオフから果敢に攻めるスコットランドのSOラッセルにあっさり先制トライを奪われた。そして16分50m近いPGをSO田村が失敗、暗雲が漂い始めたが、17分⑪福岡が抜けてWTB⑭松島にパスが渡りトライをあげて追いついた。さらに25分⑭松島がゲインし、②堀江⇒ラファエレ⇒トゥボウ⇒稲垣とオフロードパスが通り逆転トライ、39分には⑬ラファエレ⇒⑪福岡が追加のトライと前半3トライでスコットランドのお株を奪うような攻撃を見せてリードしてハーフタイムを迎える。

 後半に入っても、FWの頑張りから福岡がターンオーバー、42分さらに1トライを挙げてリードを広げた。しかし、スコットランドも慌てることなく、意地を見せて猛攻を続ける。49分ラック連取からPRネルがトライ、さらには54分やはりフィジカルの強さを見せつけるかのような速攻を見せあっという間に日本のゴールラインに迫り、PRファーガ―ソンがトライを奪った。試合の流れは大きくスコットランドに傾いたが、それでも4年前の屈辱を返すべく、日本はそれからのスコットランドの攻撃に耐え、時には反撃し、なんとか防ぎきってノーサイドを迎えた。


 ようやく手に入れた決勝トーナメントの切符、相手は南アフリカ、フィジカルでは世界1のチームである。4年前の再現ができればよいのだが、なんとか接戦に持ち込むことができれば、面白い試合になるのではなかろうか。来週の試合が待ち遠しい。